DROP2 (2)

さてvoice leadingの基本(あくまでも)ですが、

(1)common tone(共通音)が同じ声部にある場合は出来るだけキープして、
(2)キープできない声部は半音または全音の動きで次のchordのchord toneにつなぐ

となります。 *(—) = common tone

drop2_common

 

実際の曲の中で頻繁に登場するⅡ – Ⅴ – Ⅰ、Ⅱ – Ⅴ – Ⅰ -Ⅵなどのcadenceを用いて、common toneに注意しながらvoice leadingを練習します。各Inversionを「使える」ように習得するためには、実際に曲の中で出てくるコード進行の流れの中で覚えていくことが重要です。

 

key=BbのⅡ – Ⅴ – Ⅰの場合、

(1) Ⅱ-7であるCmin7のRoot Inversionから次のF7に移るときに、同じ声部にcommon toneのあるInversion(この場合bottomとtopが共通のF7 2nd Inv.)に移る。F7からBbmaj7も同様に。

(2) 以降、Cmin7の1st  Inv.、2nd  Inv.、3rd  Inv.それぞれからスタートして同じ要領でvoice leadingする。

drop2_251

 

例えばⅡ – Ⅴ – Ⅰ – Ⅴ/Ⅱ の進行をこの要領でvoice leadingしていくと、すべての転回形が現れ、滑らかに進行していくことが分かります。これがcommon toneをキープしながらそれ以外の声部は半音または全音移動する、というvoice leadingの基本形になります。

drop2_1625

 

(つづく)

 

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