Book Recommendations

 

あらゆる音楽・演奏スタイルのギタリストにもお奨め出来る、ギターにおける音楽力の基礎に関する本をご紹介します。共に1960〜70年代に出版された古い本ですが、普遍的な内容を扱っています。

A Modern Method for Guitar vol.1 ~3』William Leavitt 著 (Berklee Press)
*指板構造の把握(ポジション)やスケール、コードなど基礎全般

Melodic Rhythms for Guitar』William Leavitt 著 (Berklee Press)
*読譜(特にリズム)の基礎全般。上記の本 vol.1 でポジション習得後が効果的。

 

DROP2 (4)

あるコードから別のコードに移るときにcommon toneがあるかどうか、ある場合はどの音なのかをすぐに把握出来るようになることは、ソロを弾く際にもとても重要です。モチーフを展開させたり細かいコードチェンジをcommon toneのロングトーンでシンプルにフレイジングしたり。

drop2_comon-1

 

もちろんtension noteを使ってvoice leadingのトップノートを更にスムースに響かせることも出来ますが、まずはコードトーンのみでvoice leadingの土台を確実に固めることが重要だと思います。

 

2~5弦のセットだけでなく、1~4弦のセット、3~6弦のセットも同様に練習します。特に1~4弦のセットは音域・音色的にメロディーをハーモナイズするときやchord soloにも良く使われるセットです。

drop2_position

 

さらに時間の許す限り下記のコードも試してみて下さい。

maj7(#5)  1,3,#5,7
maj7(b5)  1,3,b5,7
maj6  1,3,5,6

7(#5)  1,3,#5,b7
7(b5)  1,3,b5,b7
7(sus4)  1,4,5,b7

min7(#5)  1,b3,#5,b7
min6  1,b3,5,6
min(maj7)  1,b3,5,7

dim7  1,b3,b5,bb7(6)
dim(maj7)  1,b3,b5,7

 

DROP2 (3)

前述の要領でAutumn Leavesの出だしをvoice leadingしてみます。

autumn_drop2_1

または、

autumn_drop2_2

tension noteを使わないchord toneのみのvoice leadingで十分に美しいサウンドが得られることが分かると思います。

 

ちなみにAutumn LeavesやAll The Things You AreなどDiatonicな4度進行が中心となった曲の場合、common toneを同じ声部にキープしていくと上記の例のように音域がどんどん下降して行きます。

音域を変えたい時やサウンドの流れに変化を持たせたいときは、あえてcommon toneをキープせずにtop noteやbottom noteに動きを持たせて音域を上げてみます。

drop2_opt

 

common toneをキープ、top noteやbottom noteにメロディックな動き、の組み合わせ。

drop2_opt2

 

(つづく)